ことばのリハビリを続けたい!

Hbtkms

「もう、十分話せていますよ」

「前と、変わりありませんよ!」

何げない励ましの言葉なのかもしれませんが、それが、実は当事者の方の多くを苦しめているかもしれないということを、ご存じでしょうか。

失語症

脳の損傷によって、「ことばを扱う事」に不具合が生じた状態を言いますが、症状の出方は人それぞれ。

また、一見症状がないように見える人でも、その一言を発するまでに、今までには全くなかったエネルギーを消費しているということがあるのです。

失語症によることばの「症状」は、いわば氷山の一角。

「ことばを扱う事」全般に対して不具合が生じているということはつまり、

「ことばを扱う事」全般に対して、今まで以上にエネルギーを使うということです。

一見、すらすらと話せているように見えても、実は内面では強い葛藤がある場合があります。

今まで通り話せているように見えても、とっさに発したその一言は、実は本当に言いたかったことではないかもしれません。

当事者の方々は日々のコミュニケーションの中で、そうした、見えにくい苦労に常にさいなまれていることは、実はあまり知られていないと思います。

「もう、外来でのリハビリは終了しましょう」と突然終わりを告げられて、でも、まだまだ生活の中では苦労することが多いときに、一体どうしたら良いのでしょう?まして、復職を希望しているのに・・・。

そんな時には、まずはぜひ相談にきてください。

回復の道は、決して平坦ではないかもしれません。脳のダメージによって引き起こされている症状ですので、全く元に戻るということは、実際には難しいのが現実です。
けれど、一歩、そしてまたもう一歩と、歩みを進めることはできます。

今まで当たり前にできていたことが、当たり前でなくなった時に、だれもが途方にくれ、喪失感に苦しむことと思います。ですが、忘れないでください。あなたは決して、一人ではないということを。
命がけの戦いを乗り越え、多くの人に勇気を与えてくれているということを。

回復を、あきらめない。
いっしょに、次の一歩を踏み出していきましょう。

記事URLをコピーしました