【失語症サロン】赤かぶサロン(高山市)2026年1月10(土)
昨年から始まった高山の「赤かぶサロン」


それまで高山で活動しておられた失語症友の会「こだまの会」が、昨年1月に解散したことを受けて、引き継いだ…とまでは言えないかもしれないけれど、何とか集う場を継続したいという事で開いています。
「赤かぶ」は、高山の名産。
昨年3月に結成し、名前は参加者のみんなで考えました。
今日は、10人の参加。
冒頭は、お正月のことについて、お話してもらいました。皆さん、それぞれのお正月を過ごしておられたようで、ほっこりした時間。
また、大垣から参加の私は、高山の郷土料理や、お正月の風習などについてお話が聞けて、とても興味深い時間でした。
この「赤かぶサロン」は、岐阜県失語症者向け意思疎通支援事業の一環で行っています。
サロンは2か月に1回。奇数月の第一土曜日に開催し、次回は3月7日(土)、高山市民文化会館での開催予定です。ちょっとお話をしに、あるいはちょっと失語症についての相談がある、という方は是非お気軽にご参加ください。
失語症のことばの練習
サロンは、リハビリではないので、個々の言語訓練をするということはあまりないのですが、やはり、皆さんがそれぞれ行っている練習についても話題になります。
今回は、とある参加者さんが自主トレで使っているアプリを見せていただきました。
・音声が流れる
・絵を選ぶ
・お手本(音声)に合わせて話す
という3要素が続けて練習できる内容でした。
最近は、こういう自主トレ教材もたくさんあるので、便利になったなあと思う反面、これは、STもうかうかしれいられないぞ!と、兜の緒を締めるような気持ちにもなっていました。
AIが発達して、STがAIにとってかわられやしないか・・・?
と心配したり、しなかったり。ただ、本音を言えば、上手く使って上手く付き合っていきたいもの。実は私も、教材づくりにChat GPT や Gemini を活用することもあります。
(ちなみに、このブログはAIではありません。。。)
「文字」の功罪
さて、失語症の自主トレ、となるとどうしても「文字」を外しにくいところがあります。
「教示」も「正答」も、やはり音声だけではなく「文字」も一緒にお出しすることが多いでしょうし、その方が確実だというのもわかります。
ただ、殊に「失語症の練習」という時に、文字の使いどころというのは、実はちょっと注意が必要だと感じています。
書きことばが、話しことばに先行することはない!
いろいろと、異論もあるでしょうし、厳密な細かな所はざくっとはしょって言いますが、コミュニケーションの基本は、やはり「話しことば」です。
・聞く
・話す
が、まずもって基本となります。
特に、「なめらかに話せない」系の失語症(運動性失語、ブローカ失語などということも)の場合には、「ことばは浮かんでいるけれど、滑らかな発音にならない」という状況になりがちです。
で、こういう時に「文字」を挟んでしまうと、
➀ことばを思い浮かべる
➁文字を思い浮かべる(あるいは文字と照合する)
➂その文字を読む
みたいな流れになってしまいがちだと感じています。
で、これが補助的に使える、ということも、もちろんありますが、「なめらかに話す」ということを目標にしている場合、かえってたどたどしくなる、という事もあるのです。
「話す」前に「文字と照合する」という処理が間に入るからです。
本来、「話す」と「読む」は、言語処理の過程としては別物と考えますので、これが混ざってしまう事で、逆に複雑化してしまう、という懸念があるのです。
そんなわけで、滑らかに話す練習をするときには「文字はイメージしない!!!」と口酸っぱく言ったりしています。
リハビリは、ひとそれぞれ。
Aさんのリハビリが、そのままBさんに使えるというものではありません。
でも自主トレアプリなどは、それが、なるべくたくさんの人に使ってもらえるように、様々な工夫がされています。なので、逆に、自分自身にとって、そのアプリをどう使うか、、、は、ちょっと工夫できると、より効果的に自主トレできるのではないかと思います。
ぜひ、お近くの言語聴覚士にご相談を。
もちろん、ワタクシでもOKです。
リハビリは、決して楽ちんな作業ではないと思いますが、せっかくなら「できた!」と充実感や達成感を感じられるものにしたいですね🎶

