【レシピ】あずきバー氷の作り方
「あずきバーが食べたい」
訪問リハビリに行っている利用者さんから言われた一言。
これは、やらねばならぬ。
そんな思いがふつふつと湧いてきて、その帰り道、私の傍らには早速あずきバーがあった。
井村屋 井村屋 BOXあずきバー 65ml×6個×8箱
摂食嚥下障害で、食べることを制限されている方にとって、あずきバーがどんなリスクがあるのか?を考えてみると、
➀あずきの粒
②溶けた後の状態
が何より解決しなければならない問題だった。が、➀はそれほど難しくなく、溶かして、濾せば良いだけだったので、大した手間ではなかった。
今回のレシピでもっとも気を使ったのは、②の溶けた後の状態(とろみ)と、もちろん味そのものだった。
<試作1>
原液にそのままとろみ剤を投入した。
目標は、「薄いとろみ」~「中間のとろみ」ぐらいのところ。
熱を加えていたこともあってダマにはならず作ることができたが、実際に食べてもらうと
「うわ、べたっとする」
との感想。思いのほか、あんこととろみ剤が合いまってべたつきが強く感じられたようだ。
そこで、溶かしたものを、水で薄めてみた。
<試作2:2倍希釈>
結果的には、これが完成。あずきバーの美味しいあずき味をほのかに感じる、良い塩梅の氷になった。
<試作3:3倍希釈>
濃度の問題で、もう少し薄めてみるとどうなるか検証するために、3倍希釈も作成。
しかし、残念ながらこちらは失敗。
味が薄く、氷感が強かった。 これなら、あずきではなくてレモン水とかの方がさっぱりして良い。
と、いうわけで、今回のあずきバー氷は、溶かしたあずきバーを2倍に希釈してとろみ剤を付加するということで落ち着いた。
嚥下の状態にもよるので、誰にでも使えるものではないが、「あずきバーを食べたい」という1つの要望に対して、何とか形にできたのは嬉しい成果だったと思う。
今回使ったのは、、、
<あずきバー>
井村屋 井村屋 BOXあずきバー 65ml×6個×8箱
<とろみ剤>
森永乳業 つるりんこQuickly 800g [とろみ剤 とろみ調整食品]