家族みんなで脳トレ!高次脳機能障害があっても、一緒に楽しめる【ブロックス】

Hbtkms

いろいろなご意見はあると思うのですが、私個人の意見としては、「家」というのは、気持ちが安らぐ場であってほしいと思っているのです。

リハビリの道半ばの当事者の方々にとって、「もっと頑張らないと!」と焦る気持ちもわかります。ですが、休息も必要。そして、家族を始めとした身近な人が「先生」とならない事が大切です。

主な介助者、あるいは配偶者といった、身近な人であればあるほど

「私が何とかしなくては」

と意気込んでしまいすぎて、リハビリの先生の役割も担ってしまうようなケースがしばしばあります。が、家庭の中で、そうした立場や役割のON/OFFを切り替えるのは、実はとても難しいのです。

私たち療法士は、冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、「仕事」だから、冷静でいられるのです。そして、時間が限られているから、気持ちに余裕をもって、あるいはその時間だけをグッと集中してお会いできるのです。

これが、生活の中の身近な相手だとどうでしょう?

頭では何とか切り替えようと思っていても、どうしても感情がついてまわります。そして、お互いに毎日の生活を共にするパートナーですから、だんだんと境目があいまいになってしまうことが多いように感じます。

お互いに感情的になってしまうのは、気を許している相手だからこそ、という事もありますが、特に、高次脳機能障害の後遺症としては、感情の起伏が激しくなってしまうという事もあります。そんな中で、パートナーと「先生」「生徒」という関係性が成立してしまう事は、ある意味感情の火種になってしまう事もあるので、あまりお勧めはできません。

でも「そうは言っても、リハビリのない日、時間に何かできることは?」という気持ちもとてもよくわかります。

そんな時におすすめなのが、ボードゲームやカードゲームを始めとした市販のゲームや、趣味の活動。今まで趣味にしていた事でも良いですし、これから改めて趣味にすることも良いでしょう。

ゲームや趣味で楽しみながら、ついでに脳トレにもなる。そんな、素敵時間を考えてみてはいかがでしょうか?

ブロックス(Blokus)

今回紹介するのは、「ブロックス」というボードゲーム。

一見、テトリスのような見た目ですが、最大4人で遊べる、陣取りボードゲームです。

ルールは簡単で、様々な形のブロックを、角と角をくっつけるようにして並べていき、たくさん並べられた人が勝ちというもの。

最初はどんどん置いていけますが、中盤以降は「どこに置けるかな?」と探すのも難しくなりますし、さらには相手の邪魔をするには、どうしたらいい?!と作戦を練る事も必要になってきます。

➀注意障害

➁構成障害

➂半側空間無視

のある方などは、探したり向きを考えたりすることはちょっと大変かもしれませんが、ペアでチームを作って、支援者さんが助言(ヒント)を出しながらゲームを進めていくという事も、白熱しそうな展開ですね!


マテルゲーム(Mattel Game) ブロックス 【知育ゲーム】BJV44

このブロックス、バリエーションがいくつもあって、盤の形が違ったり(6角形)、大きさや色が違ったりと、いろいろ選べる感じですが、オーソドックスな物がまずは良いかと。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね♪

ABOUT ME
ひびたかまさ
ひびたかまさ
言語聴覚士/公認心理師/旅行介助士/臨床宗教師
生活の隣にいるSTを目指して、2022年に寺子屋ことだまを始める。
ことばのリハビリが主な仕事。
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