謹賀新年 今年最初は「お餅を食べたい」に向き合う動画から

Hbtkms

皆様、新年あけましておめでとうございます。
2025年、健やかにお迎えでしょうか?

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年は、6月に失語症全国大会が開催されるのを中心に、にぎやかな1年になりそうな予感。「ことだま」も、少しずつ勢力(?)を拡大すべく、努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、お正月と言えば「お餅」ですよね。
でも、毎年お正月には「お餅をノドにつまらせて…」というニュースが聞こえてきてしまいます。

お餅の事故は、「誤嚥」よりも「窒息」の割合が多いようで、なので一発でアウトということにもなりかねません。
というのも、小さな食べ物の粒を誤嚥するのとは違って、お餅の場合は、トロトロになればなるほどべたっと広がりやすく、ノド元で気道を覆うようにして塞いでしまうという危険があります。そうすると、もはやムセとかそういう次元ではなく、とにもかくにも掻き出すか吸い出すかして気道を確保するしかありません。

そんなこんなで、飲み込みに不安がある人には「お餅OK」ということにはなりにくいのが現実的なお話だと思います。私も、担当の利用者さんには、お餅OK!とはなかなか言えません。

とはいえ、じゃあ、何もなしというのも寂しい話ですよね。
「お餅」は、やっぱり日本人の文化というか、生活の要というか。お正月とお餅というのは、思っている以上に私たちの「心」に根差した食文化だと思うのです。

なので、「お餅」そのものはなかなか難しくても、お餅に代わる何かで、お正月を家族で楽しんでもらいたいと思い、今回考えたのが「おかゆゼリー」を使ったお餅(風)レシピです。

おかゆ用のとろみ調整剤で、
「ソフティアU」というとろみ剤を使用しています。(購入はこちら


ソフティアU(ユー) おかゆ用 500g BOX

温かい状態(60℃程度まで)でも食べられるのが嬉しいところで、また、冷蔵庫で冷やさなくてもOKなので、比較的楽にゼリーにすることができました。

おかゆのままゼリーにすることもできますが、今回は「お餅」感を出したかったので、あえてミキサーして粒感をなくしています。
「つるん」と食べられて、味も違和感なく、砂糖醤油のタレがとても美味しかったです。

タレによって、いろいろと楽しめそうなのも嬉しいところで、今回は、
・砂糖醤油
・あんこ(こしあん)
・みたらし
を試してみました(みたらしは、動画にはなっていませんが)。

お餅が難しいのは仕方ないとして、工夫次第で、お餅の雰囲気を楽しめるので、是非チャレンジしてみてください。(食形態、トロミの具合については、主治医の先生や担当のSTさんなどに必ずご相談くださいね!)

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
ひびたかまさ
ひびたかまさ
言語聴覚士/公認心理師/旅行介助士/臨床宗教師
生活の隣にいるSTを目指して、2022年に寺子屋ことだまを始める。
ことばのリハビリが主な仕事。
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