ことだま日誌

「歌」とリハビリ

Hbtkms

音楽って、すごいなあ!と、常々思っています。

それは、私自身がずっと合唱やら何やらで音楽と関わってきたということもあるのですが、リハビリ界隈、特に言語聴覚士界隈でも「歌」の力はよくよく取り沙汰されます。

・失語症で、ほとんどしゃべらないのに、流暢に歌ってくれた!

とか、

・ずっと何の反応も返してもらえなかったけれど、⚪︎⚪︎の曲を聞いたら表情が変わった!

とか。

不思議な力というか、音楽の偉大さに驚かされることも少なくありません。

脳のメカニズム、とか失語症と音楽の関係、とか、あるいは高次脳機能障害の一つに「失音楽」というのがあるとか、いろいろな難しい話はあるのですが、今日は「歌うと、何が良いのか?」ということをご紹介。

「歌う」ということ

まず、「歌う」ために必要な、体の能力について。
・・・というと、せっかくの音楽の楽しさが台無し!という気もしますが、ちょっとお付き合いください。

・呼吸
・発声
・発音
・抑揚

と、声を出して歌う時には、こんなことが必要になります。これは、肉体的な部分。

で、音楽ということになると、
・速度
・リズム
・音程

ということがからんできます。これはどちらかというと、感覚的な部分。
とてもざっくり(乱暴に)まとめると、こんなところかと。

歌を歌うということは、こうした、肉体的な要素と感覚的な要素があれこれと絡んで成立しています。さらに、たとえば「カラオケ」のように、音楽(伴奏)に合わせてうたったり、あるいは他の人と一緒に演奏するとなると、それぞれの演者の方々と合わせ合いながら、ということも必要です。

「わたしが歌う」というだけでも、とてもたくさんの力を必要としますが、それが、人があつまって「わたしと歌う」「⚪︎⚪︎さんと歌う」ということになると、それだけたくさんのことにエネルギーを振り向けながら(注意力など)の作業になります。

なので、「歌う」という事は、体にも脳にも、すごく良い刺激になる作業で、気軽に楽しくできるリハビリメニューの一つです。

もちろん、私たちSTが「歌う」ことを、訓練内容の1つとして取り入れる時には、もう少し丁寧に、目的は何か、効果は何か、ということを精査して取り入れますが、家庭で楽しくリハビリをしよう!という場面においては、あまり難しい事は考えずに取り組んでもらえると良いのではないかと思っています。

歌って、良いリハビリになるらしいよ!歌おう!!

ぐらいの感覚で、十分です。。

ただ、もし、何か気を付けるポイントがあるとすれば

・定番メニュー

・挑戦メニュー

をそれぞれ用意しておくと良いかと。

いつも同じ曲!これはもう、定番の曲、十八番はコレ!!という感覚で、ぜひ1曲用意してもらえるといいですね。ウォーミングアップや、最後のシメとしても使えるし、「安心感」にもつながります。

そして、挑戦する曲は、まったく新規の曲でなくても良いので、ちょっとずつバリエーションを加えながら、週替わり、月替わりなどでいれかえていただくと、新しい曲が新しい刺激になってくるものです。

ぜひ、楽しく歌って、楽しくリハビリしてみてください🎵

ABOUT ME
ひびたかまさ
ひびたかまさ
言語聴覚士/公認心理師/旅行介助士/臨床宗教師
生活の隣にいるSTを目指して、2022年に寺子屋ことだまを始める。
ことばのリハビリが主な仕事。
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